
最近、親の様子がいつもとどこか違う。ぼんやりしていたかと思うと、急に怒り出す。同じ話を繰り返したり、話が噛み合わないこともある。
「やっぱり認知症が進んでいるのかな…」と不安になる気持ちはよくわかります。でも、その前に一度立ち止まって確認してほしいことがあります。
実は、こうした症状の多くは「脱水症」によって引き起こされることがあります。 ケアマネジャーとして14年間、500件以上の在宅介護の相談に携わってきた中で、「認知症が悪化した」と思われていたケースの中に、水分不足が原因だったケースが少なからずありました。
高齢者の体は水分不足に陥りやすく、その影響は認知症だけではありません。そのメカニズムを図解で解説します。

高齢者の体は成人に比べて水分量が少なく、少しの摂取不足でもバランスが崩れやすい状態です。若い頃と同じ生活をしていても、気づかないうちに脱水が進んでいることがあります。


理由1
高齢になると筋肉量が落ちます。筋肉は水分を蓄える役割があるため、筋肉が減ると体内に保持できる水分量も減少します。

理由2
加齢とともに腎機能が低下すると、尿の濃縮力が落ち、水分が排出されやすくなります。

理由3
高齢者は喉の渇きを感じる「口渇中枢」の感度が低下します。実際は脱水状態でも、本人は「喉が渇いていない」と感じてしまいます。



この記事でわかったこと
- 高齢者は体の構造上、脱水になりやすい
- 喉が渇かなくても、すでに脱水が始まっている可能性がある
- 認知症の「困った行動」は脱水が引き金になることがある



